2018年8月2日木曜日

MT4のEAのファワードがバックテストより良くなるケース

MT4のEAでポートフォリオを検討している。
一般に実運用(≒フォワード)はバックテストより悪くなるのだが、
逆にバックテストの方が悪くなるケースに出会ったので書いておく。

結論を先に書いておくと、急激なレート変動に対して、
実運用ではスプレッドが開くためEAはエントリーしないが、
バックテストではそれが無いためエントリーしてロスカットになることがあるため、
バックテストの方が悪くなる場合があるということだと考える。
但し、フォワードはデモ口座のものなので、本当にスプレッドが広がっていたかには
疑問の余地が残る。

2016年7月29日、日本時間の朝7時頃と12時過ぎに、USDJPYが大きく動いた
(後者は日銀の追加金融緩和策発表によるもの)。
どちらも5分足1本で2.5-3円幅の値動きで、とあるEAのバックテストで、
この値動きに対して複数回のエントリーがあり、盛大なロスカットになっていた。

同EAは同日のフォワードテストも公開されており、そちらを見ると12時過ぎの
方で1回のみエントリーしてストップロスとなっただけで、バックテストで
240pips損失のところ、フォワードでは80pipsの損失のみとなっていた。

フォワード、つまりデモ口座で1回だけのエントリーとなった原因がスプレッドかどうか、
確認のしようがないのだが、バックテスト結果もたまには精査が必要なのだと
知らされたのであった。

2018/8/11追記:
2016/1/29の日本時間11時過ぎにも、日銀金融政策決定会合がらみで大きな値動きがあって、同EAのバックテストで大きなマイナスを出している。